メルセデスAMG、ガルフ12時間で1-3達成し逆転戴冠。ジュール・グーノンがIGTCチャンピオンに

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By Auto News on Dec 11, 2023 at 12:54 AM
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     12月11日、アラブ首長国連邦の首都アブダビはヤス・マリーナ・サーキットにおいて、2023年シーズンのIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第5戦『レノボ・ガルフ12時間レース』が行われ、メルセデスAMG・チーム・グループMレーシングの99号車メルセデスAMG GT3エボ(ルカ・ストルツ/ミカエル・グルニエ/マーロ・エンゲル組)がポール・トゥ・ウインを達成。

     同ラウンドにランキング首位で乗り込んできたジュール・グーノンは、2シーズ・モータースポーツの14号車メルセデスAMG GT3エボで総合3位表彰台を獲得し、今季のIGTCドライバーズチャンピオンに輝いた。また、ワン・スリー・フィニッシュを飾ったメルセデスAMGは、逆転でのマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得している。

     26台が出走したIGTCのシーズンフィナーレ・イベントは、59号車マクラーレン720S GT3エボ(ガレージ59)が24周目に、4号車ポルシェ911 GT3 R(グローブ・レーシング)が34周目にそれぞれ大クラッシュを喫するなど、バリアの修復を余儀なくされるような大きなアクシデントが複数回発生する荒れた展開に。

     ポールポジションからスタートした99号車メルセデスAMGは、今大会で義務付けられた計10回の100秒ピットストップの1回目をオープニングラップで消化する戦略に打って出る。ライバルたちも早い段階でこの動きに続いたため、前述のふたつのアクシデントの後、スタートから5時間目の開始時までアマクラスとプロ・アマクラスのマシンがレースをリードすることとなった。

     その後、フロントロウ2番手からスタートした14号車メルセデスAMGのマキシミリアン・ゲーツがトップに浮上し、バレンティーノ・ロッシとニック・イェロリー、ランキング3位につけるドリス・ファントールのトリオがドライブする46号車BMW M4 GT3(チームWRT)が続く。

     ピットストップでホイールにトラブルが発生しラップダウンとなっていた99号車メルセデスAMGは、レースの折返しを過ぎたころ首位を走る14号車のファビアン・シラーをかわしてリードラップに復帰する。その後2シーズのAMGがブレーキ交換のため長いピット作業を行なったため、チームWRTのBMWがトップに浮上。グループMのメルセデスAMGが2番手となった。

     ロッシが乗り込んだBMWは99号車に対するアドバンテージを保つことに成功したが、残り3時間半でイェロリーにバトンタッチする際にペダルボックスが破損。これによりスローストップとなりライバルに先行を許してしまう。シートポジションに悩まされたイェロリーから代わったファントールは99号車を駆るエンゲルとのギャップを削っていく。その差は一時8秒となったが、トラックリミット違反による5秒加算ペナルティが重くのしかかった。
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    2023年IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第5戦ガルフ12時間レースのスタートシーン
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    総合2位でフィニッシュしたチームWRTの46号車BMW M4 GT3()

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     この結果BMWの逆転は叶わず、99号車メルセデスが後続に12.811秒差をつけて12時間レースを制した。また2シーズ・モータースポーツの14号車が3位に入りグーノンの戴冠が決定。さらにワン・スリーを達成したメルセデスAMGが、戦前はBMWに対し9ポイントのビハインドだったにもかかわらずこれをひっくり返し、ライバルを5ポイント上回ってマニュファクチャラーズチャンピオンに輝いている。

     BMW陣営にとっては、ドライバーズランキング2位につけていたフィリップ・エングらがドライブした32号車BMW M4 GT3(チームWRT)が、エキゾーストトラブルの影響で優勝争いから脱落してしまったことが両タイトル争いの結果に大きく響くこととなった。32号車はトラブルから復帰したものの、トップから6周遅れの総合16位でフィニッシュしている。

     この他のクラスでは総合5位となったカー・コレクション・モータースポーツの21号車ポルシェ911 GT3 R(ダスティン・ブラットナー/コンスタンティン・ドレスラー/ジョエル・シュトゥルム)がアマクラスを制し、総合6位に続いたオプティマム・モータースポーツの27号車マクラーレン720S GT3エボ(マーク・ラドクリフ/オリー・ミルロイ/ロブ・ベル組)がプロ・アマクラスのウイナーに。

     2023年シーズンのインディペンデントカップは、今大会総合13位となったスカイ・テンペスタの93号車マクラーレン720S GT3エボをドライブした、ジョナサン・ホイが同タイトルを獲得している。

     来季2024年のIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジは全4戦が予定され、開幕戦は『レプコ・バサースト12時間』となっている。同レースは2月16~18日に、オーストラリアのマウント・パノラマ・サーキットで行われる予定だ。
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    12時間レースのトップチェッカーを受けた99号車メルセデスAMG GT3エボ(メルセデスAMG・チーム・グループMレーシング)
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    優勝した99号車メルセデスAMG GT3エボのルカ・ストルツ/ミカエル・グルニエ/マーロ・エンゲル組
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    インディペンデントカップのタイトルを獲得したジョナサン・ホイ(左)、マニュファクチャラーズチャンピオンとなったメルセデスAMGのモータースポーツ責任者を務めるクリストフ・サーゲミュラー(中央)、ドライバーズタイトルを獲得したジュール・グーノン(右)

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