KTMS 2022スーパー耐久第7戦鈴鹿 レースレポート

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By Auto News on Nov 30, 2022 at 11:53 PM
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    KTMS KOBE TOYOPET MOTOR SPORTS

    ENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook
    第7戦 SUZUKA S耐


    2022年11月26日(土)〜11月27日(日)
    鈴鹿サーキット(三重県)
    入場者数:11月26日 2,200人  11月27日 5,200人

    勝って決めた!
    3年目の挑戦で悲願のチャンピオン



    FREE PRACTICE
     岡山国際サーキットでの第6戦で今季4勝目を飾り、悲願のチャンピオンに向けてリードを保つことに成功したKTMS。迎える今季最終戦の第7戦の舞台は、三重県の鈴鹿サーキットだ。今季第1戦の舞台であり、KTMS GR YARISが優勝を飾っているコースだ。

     ポイント差を考えると、チャンピオン争いについては有利な状況で迎える最終戦ではあるが、トラブル等が起きては元も子もなくなってしまう。慎重に、それでもしっかりと速さをみせ優勝を目指すことこそタイトルに繋がる。KTMSは11月24日(木)の特別スポーツ走行で、そんな週末をスタートさせた。初日は風も強いなかでの走行となったが、順調にメニューをこなしていくと、晴天に恵まれた11月25日(金)の専有走行に臨んだ。

     午前9時30分からスタートしたの専有走行1回目では、平良響から荒川麟、奥住慈英と交代しながら周回。感触は良好で、平良がマークした2分19秒219というタイムで、まずはST-2クラスのトップで午前の走行を終えた。

     午後1時15分からスタートした専有走行2回目は、全クラス混走となったが、今回は57台が参戦と非常に多くのマシンが走っており、コース上も大混雑。またアクシデントによる赤旗中断が多く、午前同様平良、荒川、奥住と交代しながら走行したものの、それぞれラップが少ないまま終えることになってしまた。

     とはいえ、午後もタイムとしては首位。ランキング2位につける#13 GR YARISがタイムの面では苦戦を強いられており、KTMSはタイトルに向け、着実に手ごたえを得て専有走行を終えることになった。

    QUALIFY
     3セッションの走行を経て、迎えた11月26日(土)の予選日。午前9時30分のフリー走行では赤旗中断もありながら、3人が走行。午後1時からスタートした公式予選に臨んだ。

     まずAドライバーの平良は2分18秒191という好タイムを記録するが、今回デビュー戦の#743 シビックをはじめライバル勢が速い。続くBドライバー予選では荒川が2分19秒018を記録するも、こちらは惜しくも3番手という結果となった。

     合算タイムではKTMS GR YARISは3番手という順位。ライバルたちがやはり今回も予選は速いが、決勝レースを考えれば十分に好位置を狙えるグリッドだ。特に、ライバルの#13 GR YARISが苦しむなかでは好位置と言える。続くCドライバー予選でも奥住が2分21秒719できっちりと締めくくり、予選を終えることになった。

    RACE
     予選後、KTMSにとっては大きな“事件”があった。スーパー耐久参戦開始後3年間、ずっとAドライバーとしてチームを引っ張ってきた平良が、2023年からROOKIE RacingのドライバーとしてST-Xクラスに参戦することになったのだ。若手育成の意味合いをもつKTMSからの“卒業”だが、好結果を残し平良を送り出したい。チームがさらに結束を強めるなか、午前10時45分からの決勝レースのスタートを迎えた。

     KTMS GR YARISのスタートドライバーを務めたのは奥住だ。今回は56台ものマシンが同時に戦うレースだが、コース上は大混戦。1周目からフルコースイエローが出るなど荒れた展開になり、ST-2クラスも#6、#7の2台のランサー、#743 シビック、#59 WRX STI、さらに#13 GR YARISなど上位陣が入り乱れる展開となっていく。

     そんなバトルに引っ張られるかのように奥住もペースが上がっていくことになるが、コクピットの奥住はチームに冷静にタイムを確認。オーバーペースであることに気づくと、しっかりと自分の走りに切り替えた。これが功を奏し、周囲のペースダウンにともない順位を少しずつ戻していくと、28周まで走り、荒川にバトンタッチ。ただここでやや作業に手間取り、ふたたび5番手まで落としてしまった。

     しかし、今季何度も繰り返してきたように、KTMSの強さが出る。周囲に比べ圧倒的に速いピット時間、さらに荒川、そして60周目に交代した奥住の好ペースにより、KTMS GR YARISはどんどん順位を戻していく。レースが半分を過ぎたあたりの60周目には、ST-2クラスの首位を確固たるものにしていった。

     奥住は85周まで走るとピットにKTMS GR YARISを戻し、アンカーとして控える平良にステアリングを託した。3年間のKTMSで学んだことをぶつけるかのように、平良は好ペースで後続とのギャップを引き離していった。今回のレースは序盤から荒れており、終盤までフルコースイエローも出る展開ではあったが、周囲の喧噪などどこ吹く風といった雰囲気で、平良はKTMS GR YARISを110周まで走らせた。

     午後3時50分、夕暮れが迫る鈴鹿サーキットにチェッカーが掲出され、平良は万感の思いでフィニッシュラインをくぐり抜けた。2番手に48.921秒の差をつけての圧勝で、ついにKTMS GR YARISがST-2クラスのチャンピオンを獲得した。

     渾身のガッツポーズをみせパルクフェルメに戻ってきた平良をKTMSのメンバーが出迎え、3年間の感謝を込めて平良を胴上げした。思えば3年前、平良はツーリングカーレースの経験がなく、どこか自信がなさそうな表情をしていたが、そこから仲間たちと、さまざまな涙と笑顔とともに成長し、平良のもと1年で頼もしく成長した荒川、奥住とともに悲願のタイトルをたぐり寄せてみせた。

     レース後、2021年までチームに所属していた野中誠太も、KTMSに祝福に訪れ、我が事のように喜んだ。

     3年間、KTMSのスタッフたち、そして若き才能たちが成長し、そして掴んだ悲願のチャンピオン。笑顔があふれた鈴鹿の夕暮れに、KTMSの西村公秀代表、そして金敬模監督も万感の思いがこもった表情をみせた。
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    2022スーパー耐久第7戦鈴鹿 KTMS GR YARIS

    DRIVER’S VOICE
    平良 響  HIBIKI TAIRA

    「3年前に挑戦をスタートさせ、当時は3人ともハコの経験がないなかで、金監督をはじめいろんな方から多くのことを学ぶことができました。今季はふたりの若手が加わり、僕が先輩の立場でチャンピオンという結果を残すことができたので、本当に嬉しいです。昨年の富士での火災からチームの結束が深まりましたし、最後に勝って決められたのはすごいことです。僕はKTMSを卒業することになりましたが、こうして勝利で終えられ最高の気分です。皆さんに支えられてこうしてドライバーとして成長することができました。KTMSのすべての皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」

    荒川 麟  RIN ARAKAWA
    「僕のスティントでは、ドライバー交代のタイミングでわずかにロスがあり5番手くらいにはなってしまったのですが、最終的に2番手まで戻すこともできましたし、しっかり仕事をこなすことができたと思っています。前回の岡山では決勝ペースが苦しかったので、こうして改善できたことは収穫ですね。今季は序盤戦で正直、タナボタで優勝できたこともありました。しかし今回はクルマも人も、メカニックの皆さん、エンジニアの作戦も素晴らしく、後続に大きなギャップをつけて優勝することができました。今年いちばんのレースでチャンピオンを決められすごく嬉しいですね」

    奥住 慈英  JIEI OKUZUMI
    「スタートでは少し順位を落としてしまいました。序盤は思ったよりライバルが速かったのですが、無線で聞いたところ、まわりは専有走行でも出ていないタイムで走っていたので、その後は自分のペースで走るように切り替えました。でもそこで焦らず走ることができたことで、ふたたび順位を上げることができたのだと思います。2スティントめもギャップを広げて平良選手に繋ぐことができたので、今回はしっかりと自分の仕事をできたと思っています。まだチャンピオンを獲った実感はあまりないのですが(笑)、こうしてチームに貢献できて嬉しく思っています」
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    2022スーパー耐久第7戦鈴鹿 ST-2のチャンピオンを決めたKTMSの平良響/荒川麟/奥住慈英

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