急遽変更のSTC2000第5戦、平日開催のレースは元トヨタのフィネンチが移籍後初の完勝

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By Auto News on Jun 11, 2021 at 3:43 PM
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     6月5~6日の週末にパラナでの開催が予定されていた2021年のスーパーTC2000(STC2000)第5戦は、紆余曲折を経て6月9~10日に首都ブエノスアイレスのオスカー・ファン・ガルベスに場所と日時を移しての、平日“ミッドウイーク”レースとして争われることに。

     その変則日程イベントでは、TOYOTA GAZOO Racingにも所属した現ルノーのダミアン・フィネンチ(ルノー・フルーエンスGT)が、予選ポールポジションからクオリファイレース、フィーチャーレースを制し、週末完全制覇の“ハットトリック”を達成。パーフェクトな形で、ルノースポール・カストロール・チーム移籍後の初優勝を飾っている。

     冬に向かいつつあるアルゼンチン国内では、依然として新型コロナウイルス(COVID-19)の症例数が増加傾向にあり、感染者数急増の報告を受けた同国政府は5月22日から31日にかけて、厳格な全土封鎖措置を実施した。

     ワクチン接種が進みながらも、1日平均3万人以上の新規感染者数を記録する状況を受け、STC2000のシリーズオーガナイザーも第5戦パラナの週末をキャンセルすることを決断。ロックダウンが明けた6月に入ってからは、同国のシルエット・ツーリングカー選手権である“Top Race”シリーズと共同で、6月9~10日にSTC2000、6月10~11日にTop Raceを開催する合同イベントの実施をアナウンスした。

     この結果、第5戦予定地だったパラナから開幕連戦を実施した元F1トラックでの“再戦”となった同ラウンドでは、今季ここまで4戦で好調を維持するホンダ勢とルノー陣営による対決構図が軸となる。

     予選では第4戦の“ハットトリック”で選手権リーダーに立ったプーマ・エナジー・ホンダ・レーシングのファクンド・アルドゥソ(ホンダ・シビックSTC2000)や、2019年王者の同僚リオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)らを従え、今季ルノー移籍のフィネンチがキャリア通算3度目、今季初のポールポジションを獲得してみせた。

     かつてフォードのプライベーターマシンで頭角を現し、その実績を買われてTGRのファクトリー・カローラをドライブした男は、25分+1ラップのクオリファイレースでも特権的な地位を守り切り、幸先良く自身のカテゴリー通算3勝目をマーク。

     一方で、今季からはシビックに乗るものの、2017~18年シリーズ連覇の時代には同じルノーのステアリングを握っていたアルドゥソは、左フロントタイヤの摩耗に苦しんで脱落。代わってその僚友となるファン・アンヘル・ロッソと、ファビアン・シャナントゥオーニのホンダ・シビックSTC2000が残る表彰台を占拠する結果となった。
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    予選では、ルノー移籍のダミアン・フィネンチがキャリア通算3度目、今季初のポールポジションを獲得してみせた
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    クオリファイレースから上位を走ったTOYOTA GAZOO Racing YPF INFINIA(トヨタ・ガズー・レーシングYPFインフィニア)のジュリアン・サンテロだが、バトルの余波でポジションを失う結果に
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    フォードやTGRで活躍したフィネンチが、そのままクオリファイレースで自身カテゴリー通算3勝目をマークした
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    第4戦の”ハットトリック”で選手権リーダーに立ったPuma Energy Honda Racing(プーマ・エナジー・ホンダ・レーシング)のファクンド・アルドゥソ(ホンダ・シビックSTC2000)に代わり、僚友が残る表彰台を占拠した

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     明けた木曜の16時45分からスタートが切られたフィーチャーレースは、ポールのフィネンチが背後に並ぶロッソ、シャナントゥオーニのホンダ勢2台も抑え、1コーナーでホールショットを奪って盤石のリードを保つなか、後続では早くもアクシデントが発生する。

     その引き金となったのは5番グリッド発進だったマルセロ・チャロッキ(シトロエンC4ラウンジ/FDCモータースポーツ)で、シャナントゥオーニとの3番手争いでシビックに絡み、ターン3でともにスピンオフを喫す。

     チャロッキ自身は4番手に踏み止まったものの、シャナントゥオーニのシビックは最後尾付近まで脱落してしまう。これにより3番手には、クオリファイレースで4位だったシボレーYPFチームの2016年王者、アグスティン・カナピノ(シボレーYPFクルーズ)が浮上してくる。

     するとこの接触劇でマシンバランスが狂ったか、3周目にはチャロッキのシトロエンが単独でスピンを喫し、ここでセーフティカー(SC)が導入される。

     SC明けの再開後は落ち着いた展開を見せたレースだったが、40分+1ラップも残り15分を切ったところで3番手カナピノがロッソに急接近し、背後から猛烈なプレッシャーを掛ける。そのまま今季導入のプッシュ・トゥ・ボタンを活用したシボレーが、難なくホンダをパスして2番手へと浮上。その勢いのまま、ラスト2周に向け首位ルノーとのギャップも詰めていく。

     しかし+1ラップの距離では接近戦に持ち込むまでが精一杯となり、フィネンチが0.973秒差と薄氷のマージンを残してトップチェッカー。2位カナピノと、連続表彰台となった3位ロッソのシビックに続き、4位にジュリアン・サンテロ、5位に現王者マティアス・ロッシのトヨタ・カローラSTC2000が続き、TOYOTA GAZOO Racing・YPFインフィニアのエースは、選手権でホンダを上回り逆転でランキング首位に立つ結果となった。

     今後も社会的な衛生環境により、不安定なシリーズ運営が予想されるSTC2000シリーズ。続く第6戦は7月17~18日の週末が予定されているものの、その開催地は未定のままとなっている。
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    フィーチャーレースは、スタート直後から波乱の展開。その間隙を突き、Chevrolet YPF Team(シボレーYPFチーム)の2016年王者、アグスティン・カナピノ(シボレーYPFクルーズ)が浮上してくる
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    前日を8位、フィーチャーレースでは5位と静かなレースウイークを過ごした現王者マティアス・ロッシが選手権首位に返り咲いた
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    前日のミスを挽回したジュリアン・サンテロは、エースの露払いを務めての4位フィニッシュ
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    勝者フィネンチを祝福するカナピノは、ランキングでも4位に浮上。3位ロッソは連続表彰台を獲得している

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