ブラジルストックカー第11戦、2014年以来の戴冠目指したバリチェロがリタイアで王座獲得権失う

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By Auto News on Nov 8, 2018 at 9:12 PM
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     2018年シーズンも残すは2戦となった南米ブラジルの人気シリーズ、SCBストックカー・ブラジルは11月3~4日に第11戦が行われ、レース1ではシェルVパワー・レーシングに所属する元F1ドライバーのリカルド・ゾンタが今季2勝目をマーク。続くレース2ではマックス・ウィルソン(ユーロファーマRC)が勝利し、今季からレギュラー参戦するネルソン・ピケJr.(フルタイム・バッサーニ)が2位に入り初表彰台を獲得。前戦でタイトルへの望みを繋いだルーベンス・バリチェロ(フルタイム・スポーツ)はリタイアに終わり、2014年以来の王座奪還はならなかった。

     今季シーズン中盤に高額賞金の掛かる“ミリオン・レース”の会場ともなったブラジル中西部の都市ゴイアニアは、この第11戦ではインフィールド区間を使用するテクニカルレイアウトでの1戦に。

     現チャンピオンで今季もタイトル争いを展開するチコ・セラの息子、ダニエル・セラ(ユーロファーマRC)が予選ポールポジションを獲得し、ライバルとなる強豪シムドの2016年王者フェリペ・フラーガを従えて進んだレースは、序盤のうちは静かな展開に終始。

     数字上は王座獲得の権利が残り、このふたりを追うバリチェロは予選13番手と追い込まれながらも抜群のスタートを決め、オープニングで7番手にまで浮上してくる。

     WEC世界耐久選手権レギュラーでもあるセラが隊列を引っ張り、フラーガ、ゾンタ、ディエゴ・ヌネス(フルタイム・バッサーニ)で形成された先頭集団は、5周目にSNSのファン投票上位者6名に与えられるオーバーテイクボタン“ファン・プッシュ”を使用したゾンタがフラーガを仕留めて2番手に浮上。そのままの勢いで首位のセラにプレッシャーをかけていく。

     14周目にはマシントラブルのため、今季ルーキーイヤーながら4勝を挙げているルーカス・ディ・グラッシ(HEROモータースポーツ)がピットエントリーでストップすると、その翌周から上位勢がルーティンピットへ。

     先陣を切って飛び込んだセラに対し後続はステイの戦略を採り、ゾンタ、フラーガに続き、なんと3番手にはピケJr.を攻略したバリチェロが上がってくる。

     続く16周目にゾンタ、17周目にフラーガが義務ピットへ向かうと、両者ともに戦略が完璧に機能し、フラーガはセラの前でコースイン。ゾンタはヌネスを抑えて首位浮上に成功する。

     そのままレースは20周を過ぎ終盤へと突入すると、ゾンタ、ヌネス、フラーガ、セラ、そしてガブリエル・カサグランデ(ボーゲル・モータースポーツ)のトップ5が形成。そのなかで25周目にセラが動くと、フラーガとのバトルを制し3番手へ。しかし2016年王者vs2017年王者のバトルはこの後フィニッシュラインまで続き、両者は何度もポジションを入れ替える壮絶なレースを披露した。
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    R1ポールポジションは王者ダニエル・セラ。そのフロントロウには選手権ライバルのフェリペ・フラーガが並ぶ
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    コース上での”FAN PUSH”使用とピット戦略がピタリとハマったリカルド・ゾンタが快走を見せた
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    R1終盤に激しい攻防を披露したタイトル候補のふたりは、フラーガ(右)に軍配で最後の表彰台を獲得
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    優勝のゾンタ、3位のフラーガに並び、2位のディエゴ・ヌネス(左)もうれしい初表彰台となった

     ファイナルラップの29周目に入った表彰台争いは、その1コーナーにめがけ温存しておいたファン・プッシュを使用したフラーガがセラをかわして3番手へ。そのままコース全周でサイド・バイ・サイドとなった2台は、マシンをこすりつけるようにしてフィニッシュラインを通過。

     わずかコンマ2秒差で先行したフラーガが表彰台を手にし、選手権ポイントでもセラに3ポイント詰め寄る貴重なポディウムとなった。

     そしてピット戦略が見事に決まったゾンタは今季2勝目、SCB通算5勝目をマーク。バリチェロが6位、ピケJr.が7位に入り、午後のレース2に向けトップ10リバースの上位グリッドを確保し、起死回生を狙う状況となった。

     タイトル争いを展開する実力者たちがグリッド後方に控えたレース2は、リバースの妙味が存分に発揮されたバトル多発のレース展開となり、序盤はトップ10圏内がめまぐるしく入れ替わる。

     リバースポール発進のセザール・ラモス(ブラウ・モータースポーツ)が6周目にエンジントラブルで戦列を去り、首位を快走したアッティラ・アブレウ(シェルVパワー・レーシング)はジャンプスタートでドライブスルーを課されるなど、ポジションが頻繁に変動するなか、フリオ・カンポス(プラティ-ドナドッツィ・レーシング)を先頭に、バリチェロ、カサグランデ、ピケJr.、セラ、フラーガのトップ6でピットストップウインドウを迎える。

     ゴイアニアのミリオン・レース勝者でもあるバリチェロは、逆転タイトルへの望みを賭けて首位カンポスに猛烈なプレッシャーをかけていくが、何らかの接触が影響したか、バリチェロの111号車はボンネットフードやフロアに振動が発生しペースダウン。逆にポジションを失うと、そのままピットでレースを終える事態となってしまう。

     各車ルーティンピット終了後も、今季最高のパフォーマンスを見せていたカンポスも次第にマシンが不調を来し始め、後続に続々とパスされる無念の展開。これで首位に立ったウィルソンが今季2勝目。後半戦でセラを仕留めたピケJr.が自身初の2位表彰台。そしてフラーガが連続の3位表彰台を確保し、4位にディ・グラッシ、5位カサグランデ、6位にセラのリザルトとなった。

     これでタイトル争いは事実上297点のセラと272点のフラーガによる一騎打ちとなり、SCBの2018年シーズンは12月8~9日のインテルラゴスで最終決戦のときを迎える。
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    R1、R2とも上位で奮闘を見せた王者ダニエル・セラだが、ライバルに差を詰められる週末となった
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    R2でトラブルを抱えたルーベンス・バリチェロは、ピットでマシンを降りた瞬間にタイトルの可能性を失う
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    今季がデビューイヤーとなるネルソン・ピケJr.は、長い不振を乗り越え初表彰台
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    フォーミュラEとの並行で欠席もありつつ、今季4勝と地力を見せたルーキーのディ・グラッシはR2で4位

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